小説 あなたと夜と音楽と 40
僕は思い出を失くしてしまうんだろうか?自分が何者かも忘れてしまうんだろうか?シートにうずくまりながら考える。心が死んだら、考える事もできなくなるんだろうか?
ただの八つ当たりだな、とタクシー運転手は言った。
「 あんたの心を殺そうとしてる男は、ただの八つ当たりをしてるだけだよ。その男は、恐らく自分自身の心を殺してる。時が止まったままなんだ。あんたは違うだろ?何も怖がる事はないよ 」
僕は思い出を失くしてしまうんだろうか?自分が何者かも忘れてしまうんだろうか?シートにうずくまりながら考える。心が死んだら、考える事もできなくなるんだろうか?
ただの八つ当たりだな、とタクシー運転手は言った。
「 あんたの心を殺そうとしてる男は、ただの八つ当たりをしてるだけだよ。その男は、恐らく自分自身の心を殺してる。時が止まったままなんだ。あんたは違うだろ?何も怖がる事はないよ 」