小説 あなたと夜と音楽と 39
車内はチェット・ベイカーが流れていた。
曲のタイトルが思い出せない。
「 心が死にかけてるからだよ 」とタクシー運転手は言った。
思い出を失くしてしまうんだ。それが心が死ぬって事だよ。
僕は上手く返事が出来ない。
「 エレベーターまで送るよ、あんたは心を温めないとな 」
車内はチェット・ベイカーが流れていた。
曲のタイトルが思い出せない。
「 心が死にかけてるからだよ 」とタクシー運転手は言った。
思い出を失くしてしまうんだ。それが心が死ぬって事だよ。
僕は上手く返事が出来ない。
「 エレベーターまで送るよ、あんたは心を温めないとな 」