素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 あなたと夜と音楽と 24

「 カギなら開けたよ。アンタのタイミングで入りな 」

「 どこでもドアみたいなものかな? 」

もう返事はなかった。面白いと思ったのに。

ドアを開けると、そこはエレベーターの中だった。

ボタンがデタラメに並んでいる。3、27、28、39、58、73、96、108、145、327。

ボタンの横に小さな字で( 死んでるみたいに生きたくない )と書かれていた。何かの歌詞だろうか。