エレベーターが96の数字で止まった。
ドアが開きソニー・ロリンズがサックスを持って入って来た。
「 The Bridge 」のジャケットの服装だった。
僕は驚かなかった。どうやら彼の小説の世界に来れたらしい。
「 やあ、見ない顔だね! 」とソニー・ロリンズは言った。
「 僕もあなたを初めて見ました 」
僕は冗談を言ってみた。
彼は少し驚いていたが「 初めましてソニー・ロリンズと言います。観ての通りサックスを吹いてます 」と彼は言った。
「 いや、あなたの事は良く知っています 」慌てて僕は言った。