素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 あなたと夜と音楽と 25

エレベーターが96の数字で止まった。

ドアが開きソニー・ロリンズがサックスを持って入って来た。

「 The Bridge 」のジャケットの服装だった。

僕は驚かなかった。どうやら彼の小説の世界に来れたらしい。

「 やあ、見ない顔だね! 」とソニー・ロリンズは言った。

「 僕もあなたを初めて見ました 」

僕は冗談を言ってみた。

彼は少し驚いていたが「 初めましてソニー・ロリンズと言います。観ての通りサックスを吹いてます 」と彼は言った。

「 いや、あなたの事は良く知っています 」慌てて僕は言った。