小説 aim 46 ー小久保
「 そんな事、考えた事もないかな。ただ働いて、寝て、起きて。また働いて、時々休んでまた働く。その繰り返しだから、難しい質問ですね。お兄さん、佐川急便の従業員でもあり、哲学者か何かですか 」と小久保は笑いながら言った。
「 俺は、せっせと働いている人達が作ってると思いますよ。そう考えると、働いてる意味が違うものにも思えてくるんですよね。業種は違うけど、共同作業をしてる感じかな 」と佐川急便の客は言った。
働く意味なんて、とっくに忘れたよ。
小久保は、これも口にしなかった。