2015-04-28 小説 あなたと夜と音楽と 42 気がつくと、エレベーターの中にうずくまる様にして僕は寝ていた。 「 キミはまだ生きてる。橋は焼かれずに、またボクと一緒にいる。キミはとっても幸運だよ 」とソニー・ロリンズは言った。 「 今、108に向かってる 」エレベーターの数字を指しながら、ソニー・ロリンズは言った。 今度はどこに向かってるんですか?と僕は尋ねる。 「 まず、キミの心を温める必要がある 」