小説 夜のニワトリ 14
「 質問があるわ 」と博士の娘は言う。
「 何故、博士は、博士のロボットを作ったのか。それと、もう一つ、何故、博士のロボットが、アップルにいるのか。雰囲気的に、あなたが、アップルのボスに見えるわ 」
答えるばい、と博士ロボ言う。
「 夜のニワトリを完成させた1969年。ワシは、ある学者に來るべき未来を語った。彼は、それを信じた。それを世界に発表して良いかと尋ねてきた。勿論、ワシはOKした。彼は、博士も2020年を観るべきだとワシに言った。発言したあなたも責任があると言った 」
やっぱり、真剣になると博士は、博多弁を辞めた。
ロボットになっても、同じだった。
だったら、初めから標準語で話せばいいのに。
そう思ってしまう、僕がいた。
「 面白い意見だとワシは想った。ただ、冷凍睡眠カプセルは一つしかなかった。娘にそれは使っていた。彼は、博士のロボットを作ったらいいと提案してきた。そして、今、私がここにいる 」と博士ロボは言う。