素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 夜のニワトリ 16

「 ロボットには、心がない。どれだけ、技術が進歩しようが心だけは、備えれない。人間の様に、涙を流す事も出来ない 」と博士ロボは言う。

「 だから、リトルラジオが必要だった訳ですね。そもそも、リトルラジオは、どんなものなんですか? 」と僕は言う。

「 実際には、ワシはお前に、何も埋め込んでいない 」と博士は言う。

「 えっ? 」と僕と博士の娘は言う。

シルクorムッシュだけ、俺は何もかも知ってるぜ、と言いたげな顔をしている。

「 リトルラジオは、愛だよ 」

と博士は言う。

「 嘘の情報を流して娘に、お前を助けに行かせた。しかし娘は『 助けない 』と言う選択も出来た。でも、お前を助けに行った。78の罠を潜り抜けて 」

「 あと二つ罠があったら私、死んでたけどね 」と博士の娘は助言う。

「 シルクorムッシュに、光線銃を突きつけられていた娘に、お前は『 撃つなら僕を撃てよ 』と言った。そもそも、お前は、シルクorムッシュを懲らしめる事も出来た筈だろう?それでも、わざわざ捕まった 」

と博士ロボ言う。