小説 aim 58 ー白木
白木は、そこで目が覚める。
起きた瞬間、此処はどこなんだろう?と思う。
部屋の窓に近づきカーテンを開ける。
空にはぼんやり月が浮かび、雪が静かに降っている。
白木は手を撫でる。彼の手の温もりを感じる。
私は、那須信也に会わなければならない。
翌朝、ノックの後に真下が顔を出す。
「 良く眠れましたか? 」と真下は言う。
「 私は、彼に会おうと想う 」と白木は言う。
「 分かりました。着替えが終わったら、1階に来て下さい。ホットコーヒーと野菜サンドを用意してます 」