小説 aim 1 -長尾
長尾の妻は、毎日5時半に起きる。
隣で寝ている長尾を起こさない様に、目覚まし時計はかけない。
彼女は、僕に言う。
「 習慣って怖いわね。ぐでんぐでんに呑んでも、次の朝には、しっかり5時半に起きちゃうのよ 」
次に起きるのが、長女の千春。
千春は、自宅から1時間45分も離れた場所にある、私立高校に通う。
彼女は、僕に言う。
「 行きで1時間45分。帰りに1時間45分。往復3時間30分。何故、もっと近くの高校を用意してくれなかったのかしら? 」
長尾の妻は、毎日5時半に起きる。
隣で寝ている長尾を起こさない様に、目覚まし時計はかけない。
彼女は、僕に言う。
「 習慣って怖いわね。ぐでんぐでんに呑んでも、次の朝には、しっかり5時半に起きちゃうのよ 」
次に起きるのが、長女の千春。
千春は、自宅から1時間45分も離れた場所にある、私立高校に通う。
彼女は、僕に言う。
「 行きで1時間45分。帰りに1時間45分。往復3時間30分。何故、もっと近くの高校を用意してくれなかったのかしら? 」