素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 あなたと夜と音楽と 50

「 オレは、オマエの世界じゃ、もう生きていないんだろ? 」僕は頷く。

「 教えてくれ、オレは、今と同じ様な古臭い事をやり続けていなかったか? 」とマイルス・デイヴィスは言う。

「 あなたは、いつも同じ場所には居ませんでした。人によっては理解されなかったかも知れません。少なくとも僕は、あなたのレコードを聴く度に、新しい世界が広がりました。それと同時に懐かしさがこみ上げて、心が温かくなりました 」