小説 あなたと夜と音楽と 46
「 忘れたのなら、引き返せばいいよ 」と暗闇から声がする。
「 アンタが歩いてきた足跡があるだろ?そこを頼りに戻ればいい。引き返す事は、決して、かっこ悪い事じゃない 」
「 足跡が途中で消えてないか怖いんです 」僕は正直に言う。
「 ソニー・ロリンズも、言ってたよね。過去を抱きしめるんだよ。過去に生きる事も、過去を変える事も出来ない。誰にも出来ない。抱きしめる事は、誰にでも出来るんだよ 」
「 忘れたのなら、引き返せばいいよ 」と暗闇から声がする。
「 アンタが歩いてきた足跡があるだろ?そこを頼りに戻ればいい。引き返す事は、決して、かっこ悪い事じゃない 」
「 足跡が途中で消えてないか怖いんです 」僕は正直に言う。
「 ソニー・ロリンズも、言ってたよね。過去を抱きしめるんだよ。過去に生きる事も、過去を変える事も出来ない。誰にも出来ない。抱きしめる事は、誰にでも出来るんだよ 」