小説 aim 119 ー長尾
「 それを説明するのは、とても難しいです。あなたは、多分、信じない 」と中学生は言う。
「 俺が殺し屋をやっていた事は知っているんだろう? 」
「 知っていますよ 」
「 俺がガキを殺さないって聞いた事はないんだろう? 」
「 少なくとも、この蕎麦屋では殺さないと思います 」と中学生は言う。
「 何が目的だ 」と長尾は言う。
中学生は1枚の写真を長尾の前に差し出す。
何処かで見た事のある顔だが上手く思い出せない。
「 白木紗江子さんはご存知ですよね? 」と中学生は言う。