素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 119 ー長尾

「 それを説明するのは、とても難しいです。あなたは、多分、信じない 」と中学生は言う。

「 俺が殺し屋をやっていた事は知っているんだろう? 」

「 知っていますよ 」

「 俺がガキを殺さないって聞いた事はないんだろう? 」

「 少なくとも、この蕎麦屋では殺さないと思います 」と中学生は言う。

「 何が目的だ 」と長尾は言う。

中学生は1枚の写真を長尾の前に差し出す。

何処かで見た事のある顔だが上手く思い出せない。

「 白木紗江子さんはご存知ですよね? 」と中学生は言う。