素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 20 ー白木

白木は、忘却カードに【 父親の記憶 】と書く。

《 父親の本名を書いて下さい 》と真下は、白木に伝える。

白木は【 那須信也 】と書く。

真下は、いつも通りカードを機会に通す。

これで、父親の記憶は消える、と白木は思わず笑ってしまう。

数分待ってみたが、父親の記憶が消えていない。

それを真下に伝える。

《 機械が壊れているのでしょうか? 》

真下は首を横に振り《 それは、あり得ません》と伝える。

《 あり得るとしたら、父親は、那須信也と言う名前ではないと言う事です 》