素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説『 二十肩 』1

「 二十肩ですね、これは 」と何でもなさそうに整体師は言った。

「 二十肩?聞いたことないですね 」

「 コンビニでトイレだけ借りて、何も買わない人がなりやすいんですよ 」とやはり何でもなさそうに整体師は言った。

参ったな、と頭をかきながら思った。近所の駅前に新しくできた整体院。肩の調子が悪くてそのせいか頭痛も酷くなって仕事帰りに寄ったらこのザマだ。

「 先生、それ冗談ですよね? 」

ナイキよりアディダスが好きな人がなりやすいです。そうじゃありませんか? 」

確かにナイキよりアディダスが好きだった。