小説 aim 103 ー信晴
「 決定的な証拠はないわ。でも母は、私はあなたの子どもだと言っているわ。そして、心も殺されたと 」と白木は言った。
「 心を殺された?父さん、この人達は父さんの熱狂的なファンなんだ。父さんが書いた小説をなぞって、父さんに近づきたかっただけなんだよ 」
あまりにも馬鹿げている、と信晴は嘆いた。
白木は信晴を睨みながら「 あなたに何が解るのよ 」と言った。
真下は白木の手を握り、首を横に振る。
「 結論を焦らない方がいい 」と真下は言った。
「 ボクが那須さんの熱狂的なファンと言う事は、200%認めます 」