素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 102 ー信晴

「 あなたは母を家から追い出した。精神を病んでしまったあなたを必死に救おうとしたのに。その時、母のお腹の中には私がいました 」と白木は言った。

「 その事は、本当にすまないと思っている。ただ、君がお腹にいた事は、私は知らされていないんだ 」と那須は言った。

「 知らないわけないじゃない 」と白木は吐き捨てる様に言った。

「 ちょっと待って下さいよ。うちの父が白木さんの母親と何があったかは知りませんが、あなたが父の子どもである証拠はあるんですか? 」と信晴は言った。