素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 98 ー真下

「 ボクの父親は、自分が子どもだった頃、ボクと同じ様に、サンタさんに心待ちにして、プレゼントに喜んでいたと思います。その風景をボクと重ねていたと想う 」と真下は言う。

「 あなたの母親も、昔は子どもだった。あなたの母親が子どもだった頃、楽しかった風景を、心踊る出来事を、自分の子どもに見せたいと想う。あなたは、決して望まれず産まれた訳じゃない。その証拠に、あなたの母親は心が殺された後も、ずっとあなたのそばにいたじゃないですか 」と真下は言う。