素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 96 ー真下

白木は顔をあげ真下の顔をみる。

真下は何が言いたいんだろう?

コーヒーは少し前に注がれたばかりのに、もう冷たくなっている。

「 あのレコードを聴いていると、クリスマスの夜の思い出が蘇ってくるんです。ボクが寝る前に『 サンタさんに手紙は書いた?』と父親が言うんです 」

「 うん、書いたよ。とボクは父親に言う。拙い字で、欲しいオモチャの名前を書くんです。それは『 ミニ四駆 』だったり『 ゾイド 』だったりします。父親は《 届くといいね 》とボクの頭を撫でながら、微笑んでくれます。ボクはぐっすり眠ります 」