小説 aim 69 ー常盤
「 マズイ事になった 」と八田は言った。
電話の向こう側から、嫌な予感が八田の押し殺した声から伝わる。
「 実は、こっちもだいぶマズイんだ 」と常盤は言った。
いつもなら笑ってくれる八田だが、笑い声は聞こえない。
「 今朝、話したケーキ屋で俺が買い物をしていたら、男が店員に向かって怒り出したんだ 」と八田は言った。
悪いがもう切る、と突然電話切れた。
櫻井と名乗る男が言っていた『 狼たちの午後 』が頭をよぎる。
「 マズイ事になった 」と八田は言った。
電話の向こう側から、嫌な予感が八田の押し殺した声から伝わる。
「 実は、こっちもだいぶマズイんだ 」と常盤は言った。
いつもなら笑ってくれる八田だが、笑い声は聞こえない。
「 今朝、話したケーキ屋で俺が買い物をしていたら、男が店員に向かって怒り出したんだ 」と八田は言った。
悪いがもう切る、と突然電話切れた。
櫻井と名乗る男が言っていた『 狼たちの午後 』が頭をよぎる。