2015-08-25 小説 aim 66 ー那須 佐藤が帰った後、那須と信晴は小説の続きにとりかかる。 「 佐藤さんとは長い付き合いなの? 」 「 小学校からの友人だ 」と那須は言う。 「 あの頃は、何もかもがシンプルだった。好きなものを好きと言えた。嫌いな事はしなくて済んだ 。 今は、何もかもが多数決で決まる。好きなものが、自分を幸せにするとは限らない。嘘を付かなければ進めない時もある 」と那須は言う。 那須は想う。 恐らく、信晴が彼らを閉じ込めているのだと。 自分の息子が、私に似た能力を持っているかも知れない。