素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 41 ー長尾

「 彼女が騙した相手が少々マズイ人だったんです。だから、僕らが助けたんです。バイトを許可したのは、金を稼ぐ大変さを知ってもらいたかったからです。そしたら、あなたの事も今以上に尊敬するかも知れません 」と僕は言う。

これ以上、踏み込んで詮索するのは止めよう、長尾は想った。

せっかく手にした生活を自ら壊す事はない。

このまま流れに身をまかせればいい。

本当の家族なら、妻と千春に何かマシな言葉をかけてあげれるだろうか?

どれだけ探しても、その言葉は見当たらなかった。