素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 37 ー長尾

「 そうそう、封筒の中身はチョコレート工場に入れるチケットかもしれない 」

「 はぁ 」と部下は苦笑いをしている。

こんな事言われるぐらいなら、課長に相談しなければ良かった、と思ってるかも知れない。

帰り道、それぞれの家にクリスマスのイルミネーションが彩られている。長尾は、家族を持つまでは、クリスマスにも、イルミネーションにも興味が無かった。

窓明りが「 おかえり 」と言っている様に観れる。「 ただいま 」と言える場所があるのが、これ程嬉しいものとは知らなかった。