素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 26 ー那須

書けない時もあったけど、まだこうして小説を書いてるよ、と心の中で那須は想う。

私がしてきた事は、誰にも許されないかも知れない。

妻の心でさえ殺してしまった。

それでも、と想う。

残された時間で私が出来る事をしよう。

「 そろそろ始めようか 」と那須は言う。

「 そうだね 」と信晴は言う。

この小説だけは、必ず完成させたいと那須は、信晴に言う。

その時、玄関のチャイムが鳴る。

信晴が応えると「 宅配便です 」と男は言う。