素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説『 愛を知っているならパスタで踊れ 』6

なんで歯が黒くなってしまうことを知りながら、人はイカスミパスタなんて食べるんだろうと、作ったパスタを食べながら僕は思った。

「 なんで歯が黒くなってしまうことを知りながら、人はイカスミパスタなんて食べるんだろう?あなたはそう思ってる 」と彼女は言った。

僕は思わず吹き出してしまう。

「 人の心が読めるの? 」

「 あなたは昔から疑問に思うことがあると、目を閉じて眉間にシワをよせるの 」と彼女は言った。

自分でも気付かないうちに変な癖があるんだなと眉間を指でなぞってみる。彼女には何か癖があるのか考えてみたけれど思い出せない。