素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説『 愛を知っているならパスタで踊れ 』4

スガシカオ『 4FLUSHER 』に入っている『 ミートソース 』をBGMに選んでみた。ねっとりしたエレキギターのリズムとボーカルの声が絡みあってなんとも言えない。

頭がわれるくらい暑いから

ミートソースを食った

間抜けな野郎しかいないから

ミートソースを食った

赤いソースが煮えた血液みたいに

ぼくの毛穴中から吹き出していったんだ

誰かがそのことをしゃべった

ややこしい話になった

ぼくはいいわけさえ面倒で

ニヤニヤと笑っていた

気付いたら僕はミートソースを作りながらニヤニヤ笑っていた。彼女は怪訝そうにこっちを向いている。出来上がったミートソースをパスタにかけて食べてみるとなかなかの味だった。