素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説『 愛を知っているならパスタで踊れ 』3

彼女は部屋の中にあるレコードを1枚持って窓のドアをピシャリと開けた。僕の方を振り返り、このレコードは大事?と笑いながら尋ねてきた。ドアーズの『 ソフトパレード 』だった。ファーストに敵わないけど、僕にとっては素敵なレコードだった。そう伝えると彼女は、あっそう、と言った。自分から聞いたくせに答えなんてどうでもよさそうな返事だった。彼女はそのレコードをフリスビーを投げる様に目一杯、部屋の外へ投げ捨てた。

僕は諦めてミートソースに合うBGM選びをすることにした。