素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説『 二十肩 』7

「 確かに傷つけてきました。それが故意に傷つけてなくても 」と素直に認めた。

「 生まれた日、あなたは母親を傷つけているんですよ 」と整体師は言った。

整体師は一体何を言っているのだろう?

「 よく意味が分かりません。母親がなぜ傷ついてるんですか? 」

「 あなたの母親は男の子ではなく、本当は女の子が欲しかったんです。そして二度と子どもを授からなかった。その事に今も傷ついているんです。ご存知ですか? 」