素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 130 ー那須

那須の肩に手をかける人がいる。

那須は、それが誰かが判る。

そこで彼は気付く。

《 私は死んだはずだ 》

ここは、何処なんだ?

「 小説を書き続けた君だから、分かった事があるだろ? 」とジェリーマリガンは言う。

彼はやはり、那須のイメージ通りだった。

ブルーの瞳と金髪のクルーカット。

そして巨大なバリトン・サックスを抱えている。

音楽でしか触れた事がなかった1960年代が、カリフォルニアが彼一人から溢れている。