2015-10-24 小説 aim 126 ー白木 「 本当に会わなくていいんですか? 」と佐々木は言う。 白木は頷き「 ありがとう。でも、もういいの 」と言う。 「 すっきりした様な、してない様な。でも、あなたがそう想うなら、それで良いと想う 」と真下は苦笑いをする。 結局、那須信也は私の父親ではなかった。 長尾という男が私の父親らしい。 あんなに憎んでいたのに、憎しみは消えてしまった。 私の母は、本当に那須信也を憎んでいたのだろうか? 心を殺されて思い出を失くした後も、那須信也に会いたかったのではないだろうか?