素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 124 ー小久保

「 《 父親がいなければ、俺は、この世に存在していないんだよ。それにどんなクソみたいな父親でも、たった一人の父親だからな 》と俺の頭を撫でながら笑っていました。その時、俺はあなたの様な人間になりたいと思いました。強くて心の優しい人間に 」

「 申し訳ないけど 」と言うドアの反対側の声を遮る様に小久保は続ける。

「 俺はタクシーの運転手をしていましたが、またプロレスを始めたいと想ってます。1年後にあるテストにも申し込みました 」

「 わざわざ、それを言いに此処まで来たんですか? 」