小説 aim 114 ー長尾
週明け長尾は出社すると、自分の机の上に青い封筒が置いてあるのに気付く。
その封筒に宛先や名前は書かれていない。
「 今度はオレの机に置いてあった 」と長尾は部下に言う。
部下は、自分と同じ体験をした長尾をみて可笑しくて笑う。
「 課長、ひょっとしたら、中身はチョコレート工場に入れるチケットかもしれませんよ 」と部下は言う。
「 おいおい、マジかよ。甘いもん苦手なんだよな 」と長尾は言う。
違う部下が「 今朝、佐川急便の方が課長の机に置いていきましたよ 」と長尾に言う。