小説 aim 99 ー真下
白木は静かに頷き「 あなたと話していると、私が今まで否定してきた過去が、肯定されていく感じだわ 」と言う。
「 ボクは単純に必要以上に怯えたくない。起こりもしない事に悩んだりしたくないんです。そう言うのを能天気と言うかも知れないけど 」
「 それよりお腹が減っていませんか?ボクの友達がやっているモツ鍋屋さんがあります。今から食べに行きましょうよ 」と真下は言う。
「 こんな時間に? 」
「 せっかく福岡に来たんです。それに、あなたも少しは能天気になった方がいい 」