小説 aim 95 ー真下
「 母親?あなたの母親は、あなたの味方じゃないんですか? 」
「 私達を追っていた人間は《 お前達を許さない 》と言ったわ。その言葉を聞いて、私の存在自体が、彼が母親の心を殺す原因になったんじゃないか、と感じたの 」と白木は言う。
「 私は、誰にも望まれず産まれたかも知れない 」と白木は言う。
「 クリスマスになると聴きたくなるジャズがあるんです。ホレスシルヴァーの『 ソング•フォー•マイ•ファーザー 』えぇ、特にクリスマスソングが入ってる訳じゃないんですけどね 」