2015-09-21 小説 aim 93 ー真下 「 何も心配しなくても、大丈夫です。明日、予定通り、那須信也に会いに行きましょう 」と真下は言う。 白木は、コーヒーカップの中を覗きこんだまま黙る。 その中に、あるべき答えを探してる様に観える。 「 昨日の夜、図書館で夢を見たの。私は、那須信也と一緒に逃げていたわ。《 君の母親の心を殺したのは私だ 》と彼は言ったわ。《 それは、誰にも止められなかった 》とも 」 真下は頷き、コーヒーのおかわりをウェイターに頼み、話しの続きを待つ。