小説 aim 92 ー真下
真下と白木は『 ホテルニューオータニ博多 』のロビーで話しをしている。
ケニーバレルの『 ミッドナイトブルー 』が流れている。
もう少し、クリスマスに合うジャズだったら良いのにと真下は想う。
「 佐々木くんは、一緒じゃないんですか? 」と真下は言う。
「 あなたの言う通り駅で待ち合わせをしていたら、私に会った瞬間《 何か解りましたら、連絡します。真下さんに、そう伝えて下さい 》って。結局、私一人で来たわ 」と白木は言う。
「 そうですか。彼なりに動いてくれていると思います 」