素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 90 ー佐々木

「 灘丘さんが直接、ここに来てベルトを寄付してくれたんです 」

「 灘丘さんは、俺の憧れだったんだ 」と小久保は言う。

佐々木は、小久保が灘丘と一緒の施設で育った事を知っている。

「 俺は、タクシーに乗る前は、プロレスをやっていた 」

佐々木は、勿論、それも知っている。

小久保と話した瞬間に、今までどうやて生きていたか佐々木には解る。

「 そう言えば、佐々木くん。俺って名前教えたっけ? 」

「 あぁ、小久保さんって『 小久保 』って感じがするから。僕だって『 佐々木 』って感じしませんか? 」