小説 aim 87 ー佐々木
「 こんばんは。今夜は冷えますね 」と佐々木は言う。
「 あのさ、ここはなんの店なんだろ? 」とタクシー運転手は言う。
「 図書館です 」と佐々木は言う。
「 図書館?俺には遊園地に観えるけど」
タクシー運転手は、佐々木のネームプレートを見て驚く。
「 佐々木くんは、ここで働いているの? 」
「 僕は館長の助手をしています 」
「 でも、こんな時間に働いていて大丈夫なの?佐々木くんって中学生だよね?」とタクシー運転手は言う。
タクシー運転手の興味は、この館内の事より佐々木の事が気になり始める。