小説 aim 85 ー佐々木
ある時、真下は佐々木に言った。
「 ねぇ、君はその力を特別だと感じる? 」
「 はい。今でも時々、怖くて眠れなくなります。前よりは、だいぶそんな日は減ったけど 」
「 実はね、君にはそれ以上に特別な力がある。力と言うよりは才能と呼ぶかもしれない 。それは、面白がれる才能だよ。君はボクが誘った時、面白そうと感じただろう?人によっては、面倒くさいと感じる人もいる。図書館なら本だけ貸し出しとけば、いいじゃんって。でもね、この才能は誰にだってあるんだよ。どんな人にでもある 」