素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 73 ー常盤

「 悪くないでしょ? 」とタクシーの運転手は言った。

「 そうですね。ジャズの事は詳しくないけど何か落ちつきます 」と常盤は言った。

「 それにこのタクシーは、真空管アンプを積んでるんですよ。特別な人の為に、特別に造られたタクシーです 」

タクシー運転手の言ってる意味が理解出来ないままケーキ屋に着く。

「 ねぇお客さん。正しいか、間違ってるかなんて、1番最後にしか分からないんですよ。それまでは信じてあげるしかないんです 」

「 誰をですか? 」

「 自分を 」とタクシーの運転手は言った。