素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 53 ー白木

「 そして、あなたは那須信也を憎んでいる 」

白木は頷く。

「 でも、忘却カードでも那須信也の記憶が消えないと言う事は、2つの理由が考えられます。まず1つ、那須信也は、そもそも、あなたの父親ではない 」と真下は言う。

「 2つ目、那須信也は既に死んでいて、他の誰かが彼になりすましている。いずれにせよ本人に直接聞くしかない 」

「 冗談でしょ?会いたくないわよ 」と白木は言う。