素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 51 ー白木

日付がもう少しで変わりそうだが、館内はお客さんで溢れている。

「 あなたのお母さんは、心を殺されたと言いましたよね?心が殺されると言うのは、具体的にどう言う事なんでしょうか? 」と真下は言う。

白木は、母が経験してきた事を真下に説明する。

那須信也が精神を壊した時、母が彼を支えていた事。それでも、母を家から追い出した事。母のお腹の中には白木がいた事。

「 母は、それ以外の思い出を、那須信也に奪われたのよ 」と白木は言う。

真下は腕組みをしながら考える。