素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 39 ー長尾

長尾は、少し不安に思う。

1年前も同じ様に千春がバイトをしたい、と言った時に「 それは駄目だよ 」と彼は言っていたはずだ。

長尾は、僕にそれについて電話をしてくる。

「 彼女にも必要な経験だと感じたからです 」と僕は言

う。

「 彼女は、どんな犯罪をしてきたか知っていますか? 」と僕は言う。

「 いや知りません。互いに聞いた事もない 」と長尾は言う。

「 沢山の男から、金を巻き上げてきたんです。その男達は丁度、あなたと同じぐらいの年齢です 」