小説 aim 31 ー常盤
車に乗ると、やけに気持ちが悪い。
車が傾いている。
確認するとタイヤがパンクしていた。
急いでJAFに電話をして、状況と場所を知らせる。
師走で忙しいらしく、こちらに到着するまで1時間かかるらしい。
おいおい、運が悪いなと常盤は想った。
車の中で伝票を整理していたら、フロントガラスをコンコンと叩く音がした。
顔を上げると、男が立っていた。
「 どうかしましたか? 」と常盤は車を降りながら言った。
「 あんた、佐川急便か?お願いがある。この封筒を東海病院まで、届けて欲しいと男は言った。