2015-07-13 小説 aim 23 ー那須 「 少し、休もうか? 」と信晴は言う。 那須は天井を少し見た後、頷く。 外から、通学中の小学生の賑やか声がする。 「 この小説のタイトルは決まったの? 」と信晴は言う。 「 《 橋 》にしようと想う 」と那須は言う。 信晴は指を鳴らす。 「 ソニー•ロリンズだね! 」と信晴は言う。 「 正解 」と那須は笑う。 那須の小説の殆どは、ジャズの曲名が付けられている。 信晴は子どもの頃、父親と遊んだ記憶よりも、ジャズのレコードを一緒に聴いてた記憶が勝っていた。