素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 23 ー那須

「 少し、休もうか? 」と信晴は言う。

那須は天井を少し見た後、頷く。

外から、通学中の小学生の賑やか声がする。

「 この小説のタイトルは決まったの? 」と信晴は言う。

「 《 橋 》にしようと想う 」と那須は言う。

信晴は指を鳴らす。

ソニー•ロリンズだね! 」と信晴は言う。

「 正解 」と那須は笑う。

那須の小説の殆どは、ジャズの曲名が付けられている。

信晴は子どもの頃、父親と遊んだ記憶よりも、ジャズのレコードを一緒に聴いてた記憶が勝っていた。