小説 aim 17 ー白木
「 時間はかかるけど、いいかな? 」とタクシー運転手は言う。
《 お願いします 》と白木はノートに書いて、タクシー運転手に見せる。
タクシー運転手の席の裏に《 小久保 》と名前が顔写真と一緒に貼ってある。
白木は安堵した為か、慣れない遠出の為かタクシーの中で眠りについた。
「 お客さん、着いたよ 」とタクシー運転手に起こされる。
既に夜の9時を過ぎている。
目の前にライトアップされた建物がある。
《 ありがとう 》とノートに書いてタクシー運転手に見せる。