素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 aim 11 ー小久保

ある日、施設にプロレスラーが遊びにやってきた。

プロレスラーは《 灘丘 》と言った。

灘丘は、元々、この施設で小久保と同じ様に暮らしていた。

今では、テレビに出て、チャンピオンベルトをはめていた。

小久保は、灘丘にプロレスラーになろうと思ったのは、何故か聞いてみた。

「 初めは、ただ強くなりたかっただけだよ。強くなれば、嫌いな父親を倒せると思った。でも、俺が大人になった時、父親は小さなアパートで一人で暮らしていた 」