素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 番人 12

彼らを観ているのは飽きなかった。

僕は、どんな会話をしているのか想像していた。

昼からの天気の話をして、縄張りの在り方について話をしているかもしれない。

あるいはお気に入りの雌達のうわさ話をしているかもしれない。

「 なぁ、どうしたらあの娘と寝れるかな 」と。

気がつくと1時間も彼らを観察していた。

これじゃ、風景を楽しむ為に来たと言うよりは、アメンボを観察しにきたみたいだな、と僕は想い笑った。