素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 番人 5

「 点描画は外見を描くより、相手の内面を描く方が大切だと想います。相手が何に心が震えるかを、何を大切にして今まで生きていたかを。それをこちら側が受け止める事ができれば、その作品はとても素敵なものになります 」と西嶋は微笑んだ。

西嶋の家に通う様になってから7ケ月経つが、彼が笑った顔を初めて僕はみた。

そろそろ始めましょう、と西嶋は言い奥の部屋に入っていく。

点描画の仕上がり具合は途中で確認ができず、あくまで完成時に観れる事になっていた。