素敵な図書館

毎週土曜、夜11時に僕、佐藤が自作小説をアップしていくブログです。コーヒー、あるいはお酒を飲みながら訪問していただけたら嬉しいです

小説 あなたと夜と音楽と 48

「 心が死にかけてるらしいな?それはどんな気分だ 」とマイルス・デイヴィスは言う。

暗い部屋に、スポットライトが薄い明かりを彼に照らしている。

「 とても寒くて、凍え死にそうなんです 」と僕は言う。

「 今までの想い出が失くなってしまってる。好きな曲のタイトルも、僅かしか思い出せません 」と僕は言う。

「 それでオマエは、オレの所に来た訳だ 」とマイルス・デイヴィスは言う。